虚栄心

 

『自分なんて、ダメなんじゃないか…』

 

という気持ちを感じるのは誰しも辛いものです。

 

ですから、そんな自己否定を感じないで済むように

 

頭が理想の状況に変えようとし、

 

『私(俺)は凄いんだよ!』

 

という虚栄心が生まれることがあります。

 

虚栄心からなる態度は、

 

自己否定が強い人には見えません。

 

そうなると、

 

『自分なんてダメなんじゃないか…』と言う本心は、

 

自分だけでなく他者にも理解されないまま、

 

心の奥で孤立した存在になります。

 

 

 

そもそも、

 

自分はダメなんてことは、一生確定できません。

 

そう判断した地点での自分に自信がなく、

 

ダメだと感じてしまう何かがあるにせよ、

 

その後の自分を良いと思える可能性はあります。

 

それなのに、

 

『私(俺)って凄いんだから!』

 

という偽りの強さで存在しようとすることは

 

自分の可能性を否定し続ける事であり、

 

自分を全く信用していない事にもなります。

 

 

 

 

そのように、

 

虚栄心で行動する人はダメなのではなく、

 

ただ、自分を愛することから逃げているだけの人

 

愛に飢えた人です。

 

 

 

食事や睡眠はさることながら

 

人は愛のエネルギーなしで生きていくことはできません。

 

自分で自分を愛することを諦めていても

 

愛を感じることは必要なので、

 

他者から自分の存在の承認を得るために

 

『これなら認められる』と感じられる自信家を演じることになります。

 

 

ただ、そうして得た承認は、

 

結局のところ本当の自分でない事を自分自身は知っていますから、

 

どんなに他者からの承認を得ても

 

愛に飢えた心の状態は続き、

 

より一層、

 

『もっと自分を大きく見せなければ‼』と

 

虚栄心を満たす為の行動をし続けてしまいます。

 

 

 

 

 

本当は自分を愛し、認めたいだけのはずが

 

偽りの自分になるよう自分をコントロールし

 

それでは得たい愛を得られないことに気付かぬまま

 

心は渇き続けている…

 

 

 

これでは無意識に

 

自分の心を虐め続けている

 

とも言えるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分を大きく見せたくなる気持ち

 

それは

 

心が渇いている証

 

 

あなたに否定され続けた

 

"独りぼっちの心”の存在を

 

まずは受け入れること…

 

その行為こそが

 

渇いた心を潤すきっかけとなるでしょう♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2017 / 12 / 1                      kyoko